いのちゃんの日記

いのちゃんのFacebookのアーカイヴです

さよなら 人生の青い空

大倉さんと山口くんとネコのクロ
火事になったピカ荘から焼け出された、
八尾出身のコイツらが住む一軒家。
そこにおいらが転がり込んだのは40年も前のこと。

ボクと山口くんはバンドをやっていて、
美大生の大倉さんは毎回ステキなライヴポスターを描いてくれていた。
大倉さんの同郷のなおちゃんや優ちゃんもいつも遊びにきていて、本当に毎日が楽しかったなぁ、
まさに青空の季節だった

ボクの女性関係活動が活発になって、
この家を卒業して からというもの、
ほとんど顔を合わせることもなくなった。
数日前、福井に住む山口くんから
「大倉さんが逝ったらしいよ」とメッセが入った

慌てて富山の葬儀場にいけば
白い棺に納まっている無精髭の、
ほぼ昔と変わらぬ顔の大倉さんがいて、
ひとしきり涙が収まるまで二人でハナシをした

あぁ どうして 一度くらい逢って
思い出の青空を語り合い
酒を飲まなかったのだろう
美大祭の帰り君を担いで帰った夜のこと、
レノンが撃たれてボクが無駄に暴れた夜のこと、
君のガールフレンドと千里浜で食べたハマグリのこと、
今から思えば夜でも青空、
あれは人生の青空の思い出

悔やんでも悔みきれないよ。